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本種は福岡県農業総合試験場において、「ルビーシードレス」×「ハリセフ」の交雑実生より選抜した2倍体のヨーロッパブドウである。 |
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果粒は短楕円形で自然状態で無核であり、大きさは6g程度であり、ジベレリン処理を満開14日後に100ppmで行った場合、大きさは10g程度に肥大する。果房は円筒形で300g位、着粒密度は中である。果皮は紫赤色で「赤嶺」よりも着色が容易で、は皮性は難である。肉質は崩壊性で硬く皮ごと食べられる。糖度は18.4%、酸含量は0.45g/100mlで、巨峰及び赤嶺と比べて少ない。脱粒性は中で赤嶺よりも脱粒しやすい。作業労力では花穂整形、摘粒で巨峰よりも省力である。また、ジベレリン処理回数の削減が図られ、省力栽培できる食味良好な赤系品種として有望である。 |
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樹性は強く、樹の拡がりは大きく巨峰並である。幼木時(2〜4年)は果粒肥大が劣るので樹冠拡大を行い、樹性を落ち着かせる。 |
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福岡県で9月上中旬で巨峰より10日位遅く、赤嶺とほぼ同時期である。 |
福岡県より許諾済